水冷PC豆知識

水冷PCの原理・冷やす必要性

パソコンに限らず、コンピュータの頭脳に該当するCPUは、使うことで熱を発生します。この熱を上手に取り除かないと、半導体の熱暴走がおきて、コンピュータがダウンしてしまいます。通常の、個人使用のパソコンは空冷で冷やしています。ですから、パソコンを動かすとファンが回転し、CPUで発生した熱を強制的に換気して冷やすという原理で動きます。空冷の弱点は、その冷却効率の低さと騒音です。CPUが熱を出すという原理は避けて通れませんので、いかに効率よく冷やすかを考えなければならないのですが、どうしても筐体が小さいパソコン(特にノートパソコン)の場合、空気の流れをうまく作ることが難しくなります。

冷やすために懸命にファンが回ると、それが騒音となりますので、さらにうるさいことになります。そこで水冷PCの出番になるわけです。水冷PCは、その名の通り冷やすのに水を循環させます。CPUを冷やした水は、そのままラジエターに回って、外気によって冷やされて、再びCPUを冷やすために循環するというのが水冷PCの基本です。原理的には、車のエンジンを冷やす仕組みと同じと言っていいでしょう。水を循環させるためにポンプが終始動くことになりますが、空冷のファンに比べたら、はるかにBTOの水冷PCは静かです。CPUを酷使するような作業するのであれば、水冷PCという選択肢は十分考えられます。

水冷PCを使用するメリットとは?

現在主流となっているのは冷却ファンでCPUを冷却する空冷式のパソコン(空冷PC)ですが、水にCPUの熱を吸収させる水冷PCにも様々なメリットがあります。たとえば、水冷PCのメリットとして挙げられるのは、作動音が静かだということです。空冷PCではCPUが過熱すると冷却ファンが激しく回転するのでファンの音が耳障りに感じることも少なくありませんが、水冷PCでは、熱を吸収する冷却水を内部で循環させることでCPUを冷却する仕組みになっているので、非常に動作音が静かです。最近では空冷PCの静音化が進んでおり、動作音の大きさの差は小さくなっていますが、それでも静音性の高さは水冷PCのメリットといえます。

また、BTOの水冷PCには、空冷PCに比べて冷却効率がよく、周囲の気温に左右されずに安定的にCPUを冷却できるというメリットがあります。空冷PCは周囲の空気を利用して冷却する仕組みなので、気温が高くなると冷却能力が低下するなど、非効率な面がありますが、水冷PCでは外気の影響を受けにくい水を使用しており、気温の変化によって冷却能力が低下しにくいので、夏の暑い時期や暖房を効かせた部屋でも安定して冷却できるのが大きなメリットといえます。このように、水冷PCには様々なメリットがあるので、特に、おすすめのゲーム用パソコンのように動画編集や3DゲームなどCPUへの負荷が大きくCPUが過熱しやすい処理を頻繁に行う方にお勧めです。

水冷PCの液漏れデメリット

水冷PCとは空気の力で冷やすのではなく水の力で冷やすパソコンのことを言いますが、主にCPUの冷却装置のことを指しています。これまでであればファンを設置して空気の力で冷却していましたが、より効率を高めるために水冷としているのです。水冷は文字通り水を使用しているため、ホースや容器はあるものの内部に液体が入っていることになります。既製品として販売されている物に水冷PCはほとんどありませんので、自作パソコンで主に使用されているパーツとなります。

もちろん自作ですから自分で取り付けることになりますが、無知なオーバークロックや取り付けに不備があると液漏れを起こしてしまいます。パソコンは電子部品を使用したものですから、内部で液体が漏れるとどのような結果が起こるかは想像通りですが、リスクはあるものの冷却性は格段に向上することは間違いないと言えます。逆に言えば液漏れ対策を確実に行えば水冷PCは高いパフォーマンスを発揮することになるため、画像処理やゲームなど特に負荷のかかる作業を行う際には熱暴走を防ぐことが可能です。実際にはパソコンケースやマザーボードの形状により設置できないケースもあることから、BTOで水冷PCを実現するにはある程度の費用を見込んでおく必要があります。